ティーター親子による事件の後、特務支援課は再び解散した。
俺は再び戦場に生きることになったが、昔ほど辛い思いはしなくなった。
何でかって??
それは、あいつが------ロイド・バニングスが、血に染まった俺でも『仲間』だと言ってくれたから。
そして、俺のことを一番大事だって言ってくれたから。
あれから2年。
ようやくクロスベルは、平和を取り戻した。
「ランディ先輩、やっぱり軍には残らないんですね…。」
「何??寂しい??そんなこと言われちゃったら、残ろうかな~先輩♪」
俺は25になり、良い年したおじさん予備軍になっていた。
っつっても、まだまだ20代前半でも通じるし、体力はそこらのガキには負けない。
「もう…先輩は頑固だから、残らないのはわかっていますよ。…「彼」を迎えに行くんでしょう??」
「まぁ、な。あいつがいないと支援課は復活出来ないしなぁ。」
「そうじゃなくて!!…もう、先輩は相変わらず見栄張りですねぇ…。」
呆れながらも、ノエルは俺の背中をぽんと叩いた。
「今の先輩なら大丈夫ですよ。「彼」も見直してくれます。」
「へいへい。んじゃ行ってくるわ。」
「お気をつけて!!」
こうして、俺はノエルが運転していた車を降り、2年ぶりにクロスベルへと足を踏み入れた。
…あいつの隣に立って、あいつと同じ景色を見続けるために------------。
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