ここは、新宿歌舞伎町に店を構える「star flame」。
そこのエースホストの名は、ジャンハボック
ハボックがロイの店に来て5年の歳月が経った。
当初の冷たい雰囲気は消え失せ、ヒトとしての感情を取り戻しつつあるハボック。
しかし、そんなときに事件はおこるものだ--------。
「それじゃまたねーハボちゃん♪」
「毎度~♪また宜しくっす、カトリーヌさん♪」
「ハボのやつ、ほんと良い顔するよなー。流石はうちのNo.2。」
「店長は大口指名者がいらっしゃるから売上No.1だけども、実質イチから指名とっての売上No.1はハボックさんですからね。」
「背が高くて年上好みなキャラクター。初めて会ったときは全然そんな感じではありませんでしたしねー。」
ブレダ、ファルマンとフュリーがハボックを絶賛していると、当の本人が近づいてきた。
「俺をほめてくれるのはありがてぇけど、店長が、会議だってさ。髭野郎が情報持ってきたらしい。」
「あいよー。」
「「了解です。」」
会議…というのは、彼らのもう一つの顔である「増田組」としての会議である。
star flameのホストが揃うと、店長のロイが口を開いた。
「では会議を始める。リザ、今日の概要を。」
「はい。本日は、前回お伝えしたように、『ウルボルス』の本拠地をたたく計画------「約束の日」計画の再確認を行います。」
リザが淡々と計画を確認していく。
増田組の大仕事…ともあり、確認作業は数時間に及んだ。
「以上です。では3日後、健闘を祈ります。…店長からは何かございますか??」
ずっと口を閉ざしていたロイは、頷き、一歩前へ出た。
「とうとう最後の戦いがきた。…今回は比べものにならない程の困難なものだと思っている。それでもお前たちが今日この場にいてくれることを、私は光栄に思う。我々は片道切符しか持ち合わせていない。…しかし、私からの願いはただひとつ。『生きて帰ってこい』。…以上だ。」
「Yes, sir!!!!!!」
こうして増田組の最後の戦いの幕が切って落とされた。
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