俺の次回作の資料集めのため、俺とトリは少し遠出して、建物とかを回っていた。
そのとき偶然高校時代の友達に会って、そいつが近いうちに結婚することを聞いた。
そんな話を聞いたものだから、俺はトリと無性にとある場所へ行きたくなった。
「トリ、あともう1ヶ所行きたいところがあるんだけど…。」
「??次回作の資料、何か足りなかったか??」
「今だから行きたいんだ!!」
俺はトリに有無を言わせず、目的地へとずんずん進んだ。
向かった先は、前回の作品の資料集めで行った小さな教会。
作中では、ヒロインの彼氏が、王子様の如くヒロインの手にキスをしてプロポーズをし、熱い抱擁とキスをしたところ。
友達の結婚話を聞いて、俺は無性にトリに気持ちを伝えたくなった。
だから来たわけなんだけど…いざとなると足がすくんでしまう俺は、入口付近で立ち止まってしまった。
でもこの行動だけで、俺が何をしようとしているのか読み取ってしまうのが、俺の恋人------羽鳥芳雪なんだ。
「千秋。」
そう俺を呼んだトリは、俺が描いた漫画のように、しゃがんで俺の手の甲にキスをして、こう言ったんだ--------。
「千秋、お前の考えていることはお見通しだ。死ぬまでずっとお前の求めることを全て叶えてやるから覚悟しろよ……千秋。」
「…の、望むところだ…トリ//お、俺の方がたくさん叶えてやる//」
[17回]
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COMMENT
拍手コメントありがとうございます
トリチア、ステキ!とのコメントありがとうございます。
幼馴染最強ですよね♪
またのお越しをお待ちしておりますm(_ _)m
おかのてる