「ういっす~大佐~♪それにブレダか!!久しぶりっ~。」
「『久しぶりっ~』じゃない、馬鹿者!!何故お前がそんなところにいる!!」
「なんでって…そらぁ、俺、明日からあんたの部下に復帰するから。」
「「はぁ??!!」」
思わず一緒に受話器から話を聞いていたロイとブレダが同時に疑問の声を放った。
「あぁー…驚かせたくて、タヌキジジイに内緒で手続きしてもらってたんすよ♪……それよりロイ。」
のんきな声でことの真相を話していたハボックが、急に声色を変え、低い声でロイに話しかけた。
「……なんだハボック。こっちは仕事中なのだが。」
「…また俺にあんたの背中と身と心を預けてください。俺、今度こそあんたの傍も隣も離れないから。そのためにリハビリちょー頑張ったし。ロイ、約束の日以降もずっと俺に会ってくれなかったし連絡はないし。振られたかな…って思ったけどちゃんと誕生日プレゼントは送ってきてくれてたし。だからね、ロイ。俺絶対戻るために頑張ろうと思って。またあんたの安心した笑顔をいつでも見たいなって思ったから…。」
いきなりノンストップで愛の告白を囁いてきたハボックの言葉を聞いたロイは、受話器越しであるのにもかかわらず、顔面真っ赤にしていた。でもとても幸せそうな笑顔をして、久々に目を輝かせ、こう受話器越しにハボックに返した。
「…遅れをとったら許さんぞ、ハボック。少佐に変われ。」
「アイサー♪」
「…ホークアイ少佐に変わりました。…どういたしますか、少将。」
「…久々に私が現地に向かおうと思っているのだが、少佐。構わないかね??」
「……ふふっ。何をいまさら。ハボック少尉…いえ、ハボック大尉は。」
「(おぉ…大尉になったのか。)装備をさせてやってくれ。そして私と少佐とハボックで全面突破、残りの小隊は束で裏から回ってくれ。小隊の指揮はブレダ大尉に任せる。」
「承知いたしました、少将。」
「アイサー少将!!」
「了解っす、大佐~♪」
ここまで一気に指示をしたロイは、ふぅ…と息を吐き、あと一言言うためにもう一度息を吸った。
「…それとハボック!!」
「ういっす。なんすか、大佐。」
「…私はもう少将だ!!……そしてお帰り、ジャン。」
「Yes, sir, ロイ・マスタング少将閣下。そんでもってただいま、ロイ♪」
☆後日談☆
「失礼します…。(すちゃっ)ジャン・ハボック大尉です。今日付けでロイ・マスタング少将閣下の護衛として復帰いたします。宜しくお願いいたします。……でいいっすか??」
「最後に聞くな馬鹿者。…以後謹んで軍務に…私の駒として働け。」
「へへっ/// Yes, sir♪」
「…随分と嬉しそうだな。」
「そらぁねぇ~。3年もロイの顔はおろか、声すら聞けなかったんだから。」
「今日からはずっと聞き放題なのだから良いだろう。」
「うん♪(ぎゅー)]」
「「…あの馬鹿ップルどうにかしてくれ(ないかしら)。」」
[7回]
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