side:9
悟浄と八戒が帰った後、三蔵から、俺の妖力が未だに増強していることを聞いた。
増強している、ということは、周りの妖怪とか人間に良くない影響を与えるわけで。
現に一番近くにいるけど強い三蔵でさえ、耐え切れなくなってきているってことも聞いた。
馬鹿な俺でもそのことは痛いほどわかった。
だって、これまでの旅で散々そんな状況に陥って苦しんでいた妖怪たちを見てきたから。
「それで三蔵……。俺と八戒、どうすればいいの…??」
三蔵の話を聞いた後、俺はあまり聞きたくないことを三蔵に聞いた。
…下手したら、また俺は閉じ込められるのかもしれないわけで。
それは本当に嫌だったけど、みんなに迷惑はかけたくなかったから、聞いた。
そしたら三蔵は俺の考えを読み取ったのか、俺の頭をぐしゃぐしゃにして撫でた。
「そんなアホ面するな、クソ猿。…大丈夫だ。方法は、必ずある。」
こんなときの三蔵って、ほんとカッコイイよな。
今、その方法ってのがなかったとしても、三蔵の「大丈夫」は本当に「大丈夫」って感じになれるから。
その日、俺は三蔵にめちゃくちゃに抱いてもらった。
…俺が疲れて眠るまで、ずっと。ずっと------------。
オネガイ
ステナイデ---------!!!!!
ソバニ
イサセテ---------!!!!!
to be continued......
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