5日目:お休み
クーデターの1件を片付けていたら連勤で今日の朝までかかったから、1日休みになった。
流石に色々あって体も下半身も限界な俺は、とりあえず風呂に入って軽食を食べて爆睡。
久々に昼過ぎまで寝たからすっきりな俺。
昔花屋のおばちゃんにおまけで貰った鉢植えの手入れなど、片づけ全般と、明日帰ってくるロイのための食事の材料の買い出しをしたりして1日を終えた。
さーて、明日はロイが帰ってくる日だ!!!!!!
6日目:日勤
午前中にロイが司令部に戻ってきた。
話しかけようとしたが、書類が溜まっていると中尉とブレダに諭され、戻ってからはずっと執務室にこもりっぱなしなロイ。
俺が話せる隙もない。
仕方なく俺も苦手な書類に手を伸ばす。
「珍しいな、お前が素直に書類に手を出すなんて。」
「俺だってねぇ…やればできるオトコなの。」
そんなくだらないやり取りをブレダとしながら書類をやっていたらいつの間にか夕方。
俺はそろそろ上がる時間…。
中尉に頼まれ、出来あがった書類を受け取りに、やっとこさロイのところへ俺は行けることに。
「大佐~失礼しまーす…と。出来あがった書類受け取りにきましたー。」
「あぁ…そこの山全部持っていってくれ。残りはあと1時間もすれば出来あがる。」
いつになく集中しているロイに少しガッカリな俺。そりゃ、深刻なロイ不足で、ちょっとでもいいからこっち向いてほしいわけで。
「……。」
「…何だ。」
これでも向いてくれないのかよ。
「イイエ、ナンデモゴザイマセン。」
「そうか。…ハボック。あと1時間したら退勤出来るようにしておけよ。」
…いきなりお誘いきたよこれ。
「はい…でもその前に一瞬でもこっち向いてもらえません??こちとらロイ不足で緊急事態なんだけど。」
「あと1時間我慢しろ。」
うっわ、司令官モード大佐だよ…。
「アイサー…。」
このモードのときに逆らったら大変なことになるのを知っている俺は、すごすごと従うことにした。
そして1時間後。
俺以外のマスタング組は、各々外出・退勤していた。
(大佐まだかなー…。)
そう思っていたら勢いよくドアが開かれた。
「ハボー…!!!!終わったぞ!!!!書類はどこにおけばいい!!!???」
「中尉のデスクに。」
ふらふらになりながらも書類を済ませたロイはかなりの荷物を持っていた。
「よし、急いで私の家へ行くぞハボック!!!!」
そう言われたままに車を廻し、ロイと共に家路へと着く。
ロイ宅のドアを閉め、流石にもういいだろうと、キスをさせて貰った。
「んん……///じ、ジャン……///」
相変わらず良い声♪
「ロイ…あんた俺にどれだけ我慢させるつもりなんすか…。深刻すぎてヤバいよ、ロイ不足。」
「…す、すまん……。それより、ジャン。今日は私たちの日…なんだろ??」
そういえばロイが出張前にもそんなこと言っていた気がした。
「実のところ…出張は…3日間だったんだ。あとは東の端の街へ行って…これを作るのを習っていた。」
そう言ってロイの大量の荷物から取り出されたのは丸い玉。その丸い玉を持って俺を庭へと誘導するロイ。
「何??これ…。」
「フフフ…今日という日を、私の『焔』で素敵なお祝いをしよう…ジャン。」
そう言ってその玉に火をつけ、いつの間にか準備されていた大砲のようなものにその玉を放り込み、ロイは引き金を引いた。
するとその玉は高く跳びあがり、ある程度のところで
[ドーーーーーーン!!!!!]
と弾け、綺麗な光輝くものが出てきた。
「き、綺麗っすねー!!!!!すげぇー何これ!!!!!」
「花火…というものだそうだ。和の国でとても人気な夏の風物詩だと聞いてな。ジャンにも見せたかったんだ///」
嬉しそうに頬を赤く染めながら話すロイに俺も限界。
「ロイ、ありがと。すんごく嬉しい。…で、嬉しすぎて色々限界。」
「…わかってる///」
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