ここは歌舞伎町No.1のホストクラブ「Star flame」。
店長兼ホストのロイ・マスタングをはじめ、様々なイケメンが集うホストクラブである。
「いてっ!!」
「あらジャンくん大丈夫~??」
「あぁ~この間怪我したとこがまだちょっとね。大丈夫、大丈夫♪」
彼はこの店でNo.2のホストであるジャン・ハボック。
背が高く、金髪蒼眼で優しい青年である。
少しして、店長のロイがハボックのところへやってきた。
「お客様、すみませんがジャンに指名が入ってしまったので、ここでジャンはおいとまさせていただいても??」
「あらロイさん~!!しょうがないわね~。じゃあ新人くんのフュリーくんお願い♪」
「かしこまりました。ジャン、ロッカールームで少し身なりを直しなさい。」
「??…うぃっす。」
ロッカールームに戻ったハボックは、ロイに言われた通り、身なりをチェックしていた。
「う~ん、そんなに乱れてないと思うんだけどな…。」
「あぁ、いつみても完璧だよ、お前は。」
「あ、店長~。じゃあ何で??」
すると、ロイは頬を朱色に染め、ハボックに対して上目遣いをした。
「その…この間の怪我……まだ痛むのか…??」
「えっ??あぁ…ハクロが撃ってきたとこ??」
コクコクと首を縦に振るロイ。
「まだ時々…ね。まぁでも店長が半分治してくれたから大したことないですよ。」
「今はロイで良い…ジャン。」
「あ、はい、ロイ。」
ロイはハボックに名前で呼ばれてうっとりしたあと、ハボックのシャツを捲り、傷を摩った。
「お前の傷を見ると、お前と初めて出会った頃を思い出すなぁ…。」
「そう??」
…そう。
これから話すのは、ロイとハボックが初めて出会った頃のお話。
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