悟空が電話して数時間後、電話の声の主と約束の場所へと悟空は向かっていた。
(うわ~…ココ、繁華街の中心じゃん。)
約束の場所は、繁華街の中でも一際目立つホストクラブだった。
(ボディーガードって…雇い主ってホストなのか??そんなに人気の人なのかな…。)
ぼーっとそんなことを悟空が考えていたところに、金髪に白いジャケット、黒いシャツを来た青年が近づいてきた。
「電話の声の通り、バカ猿みたいなやつだな、貴様は。」
これが悟空と金髪の青年------三蔵との出会いだった。
「まぁ座れ。」
三蔵は悟空を店内のカウンターへと案内した。
「お、俺一応未成年なんだけど…。」
店内は落ち着いた雰囲気を醸し出しており、悟空とは不釣り合いな場所だった。
悟空はその落ち着いた雰囲気に馴れることが出来ず、しばらく辺りをキョロキョロしていた。
少しして三蔵がカクテルを作り、悟空の前に置いた。
「だから俺みせいね…「ノンアルだから平気だ。」あ、そう。そんじゃイタダキマス。」
悟空は緊張のあまり、甘酸っぱいノンアルカクテルを一気に飲み干した。
対して、三蔵は悟空の目をじっと見つめていた。
「な、何ジロジロ見てるんだよ…。俺の目なんて…」
「お前の目を待っていた。」
「へっ??」
「お前のその綺麗な金目に出会えるのを待ち侘びた。」
そう言って、三蔵は悟空の頭を自分の方に引き寄せ…
「……!!!//(き、キス?!)」
悟空にキスをした。
三蔵のキスは、悟空の頭を真っ白にするくらい激しいものであった。
「これでお前は俺の使い魔になったわけだ。」
こうして悟空は初めて出会った三蔵にファーストキスを奪われた。
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