≠It's just like...砂緒淳さまが24時間限定公開で展示されていた作品をいただいてきました!!
とってもほんわかな桐横を書かれてるサイト様なのですが、こちらの作品も大好きです(>_<)
砂緒淳さまのサイトは上記のリンクからどうぞ!!
作品は追記からどうぞ!!(転載禁止)
ベッド脇の出窓を開けると、しとしとと落ちていたはずの雨は、雪に変わっていた。
「ヒロさん、雪ですよ、雪!」
まだ布団を頭からかぶったままのヒロさんは、眠たそうに布団から顔を出して、うー、と変な声で唸る。
「雪です」
窓から少し手を伸ばして、雪に触れてみる。
出来かけの結晶は、雪の子供みたいに手応えはないけれど、やはり冷たくて、冬を感じる。
その手で、ヒロさんの頬に触れた。
「っ、つめた…っ。つか、さみぃ」
「すみません。でも起きて下さいよ」
「何はしゃいでんだよ…」
と言いながらも、ヒロさんは体を起こしてくれた。
背中からぎゅっと抱きすくめる。
「こうしてればあったかくないですか」
「っ、あったかいかもしれんが…その前に窓閉めろ」
「はい、そろそろ寒いですね」
片腕でヒロさんを閉じ込めたまま、片腕で窓を閉めて。
「…おはようございます」
まだ布団の中の温もりが残る唇に口づけたら、
寝ぼけたままのヒロさんが「おはよ」と、舌足らずに呟いた。
それだけで、今日も俺はしあわせになれる。
雪が降っても、桜が散っても、ヒロさんと迎える朝は、永遠でありますように。
[2回]
PR
COMMENT