「んっ……ふっ……。」
毎度のことながら、桐嶋さんのキスは本当に上手い。
しかも2週間ぶりのキスとあらば、いつも以上に感じやすくなっている。
それを知ってか知らずか、桐嶋さんは、すぐに俺の咥内に舌を滑り込ませ、濃いものにしてきた。
俺はすぐ腰が砕け、桐嶋さんにしがみつくようにキスに耐えていた。
「き、きりしま…さんっ……///」
解放されたとき、桐嶋さんは満面の笑みを俺に向けていた。
「互いに将来を誓い合った仲なんだ。そろそろ名前で呼んでくれよ。……『隆史』。」
「………!!!!ふ、ふざけるな!!調子乗るのも良い加減にしろよ!!」
「…お願い、隆史。」
縋る様な顔をしてお願いしてくる桐嶋さんが可愛くて、俺は思わず反抗する言葉を失ってしまった。
でも、今日は特別に…そう、特別に嬉しかったから……。少しくらいワガママを聞いてやっても良いか…と思い、意を決して、言ってやることにした。
「ぜ、ぜ……禅さん。」
「ふふ…今はそれで許してやるよ…隆史。」
良く出来ました、と言わんばかりに、桐嶋さんは俺の頭をごしごしと撫でた。
『初恋は叶わない-----って、まだそんなふうに思ってる??』
『もう一度ちゃんと恋をすれば良い。最初からきちんと恋をすれば、それがお前の初恋になるだろ。』
『あいつへの思いは忘れなくていい。大事にとっておけ。』
『俺にしておけよ。お前みたいな執念深いやつが恋愛するなら、俺みたいなのが向いている。』
…本当に禅さんの言うとおりだった。
もう一度、イチから禅さんを好きになって、振り回されつつも、俺のことを一番に想ってくれていた禅さん。
政宗とのことも、俺が素直に気持ちを伝えられないことも、全て受け止めてくれた禅さん。
そんな禅さんを、いつのまにか俺は……。
「ぜ、禅…さん。」
「なぁーに、隆史。」
「俺…俺っ……!!あんたのこと、一生好きでいるからな!!!覚えておけよ!!!!」
「当然。お前からの言葉は全て覚えておくよ、隆史。」
いつの間にか俺は、「初恋」を成就させ、疑いようのない深い愛を手に入れていたのだった。
THE HAPPY END……vV
[11回]
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COMMENT
拍手ありがとうございます
漢字あってますかね…??
拍手有難うございます。
かわいい横澤さん目当てでワタクシのようなサイトにいらしていただけるとは…光栄です!!m(_ _)m
可愛い横澤さんを目指しているが故に最上級のお言葉を頂戴で来て泣きそうです~
誤字の指摘もありがとうございますΣ
この作品、実はぴくしぶの方が先にアップしたもので、誤字に気づいて頑張って修正してあげたのがこっちのなのですが…まだ誤字が残っていたとは…
修正の旅に再度出ようと思います!!
またのご来訪をお待ちしております♪
おかのてる