忍ちんが、俺を避けるようになりました……。
忍と同棲(??)をし始めて早2週間。俺は同棲前と変わらず、相変わらずの忙しさ。
一緒に住んでいても、忍と接する時間はあまり変わらなかった。なにせ、同棲前から忍は時間があれば俺の部屋に来ていたのだから……。
でも、流石に前より極端に俺と話さなくなっている。
飯を食っているときも、歯を磨いているときも、傍にはいる。傍にはいるのだが、会話がない。
…それは歳の差の都合上、話題が見つからないっていうのもあると思う。
だけど、俺が話しかけようとすると、忍は俺から遠ざかる。
明らかにわざと、だ。
最初の何日かは、恥ずかしがっているのかと思って、そっとしといたが、流石に1週間を過ぎた頃から限界だった。
とはいえ俺も仕事が忙しく、なかなか真相を聞くことが出来ずに1週間たってしまい、今に至る。
仕事も一段落したし、今日こそ忍から事の真相を聞き出そうと思っていた。
思っていたのに………!!!!!
「かーみーじょーうぅぅぅ!!お願い!!会食俺の代わりに出て!!!!」
「いーやーでーすー!!俺は今日絶対はずせない用事があるんです!!」
「…どうせ彼氏とよろしk…「だぁーーー///宮城教授!!仕事してください!!」」
そう、俺はよりにもよって、今日、学部長から、他大学の学部長との会食に参加してほしいと依頼が入ってしまったのだ。
松尾芭蕉の研究をしている人らしく、俺としては願ってもいないチャンス。…なのだが、タイミングが悪すぎた。
学部長には「はい」との二つ返事を返してしまったし、逃れることも出来ない。
適当に話を流して、すぐ家に帰れば良い…と俺は思い、すぐさま忍にメールを打った。
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忍へ
今日、学部長の誘いで、会食に行ってくる。適当なところですぐ帰る。
忍の時間があるなら、帰った後、話がある。起きていてくれると嬉しい。
宮城
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しかし俺は、このあと愛しのテロリストから投下される爆弾があることを知る由もなかった……。
[2回]
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