「だぁー!!おわった……。」
俺はいつもの如く、デッド入稿で何とか滑り込みセーフしていた。
「お疲れ千秋。そんじゃ俺伊集院先生のアシ行ってくるわー。」
「さんきゅー優…お、お疲れー…。」
アシの子たちや、優が帰って、そのあとには、決まったヒトトキがやってくる。
…俺の大好きなヒトトキ。
「吉野、またお前廊下で…風邪をひくだろう。」
「だって…冷たくて気持ち良いんだもん…。」
「横になりたいならベッドへ行けと…どれだけ言ったらわかるんだ…。」
こんなお母さんのお説教みたいな会話も
「吉野、飯出来たから皿とってくれ。」
「ふぁーい。」
俺より大きな手で作られた愛情たっぷりの食事を食べるときも
「吉野…食べてすぐ横になるなよ…。」
「トリも一緒に横になれよー疲れてるんだろ~。」
「それは誰のせいだと思っているんだ、まったく…。」
文句を言いながらもいつも傍にいてくれる優しさも
トリ----羽鳥芳雪の全てを感じられる
それを俺が一人だけで感じていられる
そんなヒトトキが
俺はほんんんとうに大好きなんだ
[4回]
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