なぁヒューズ
お前は私のことを最後まで気遣ってくれていたな
でもお前には護るべき家族がいた
私はそれには敵わなった
そうそう、最近、私の傍を離れない駄犬がいるんだ
そいつが言ったんだよ
「あんたが死ねって言えば喜んで死にます。生きろって言えば、絶対死なない。死ぬ気で生き続けてあげます」
こいつは本当に私が「生きろ」と言ったら生きてくれたんだ
死にそうになっても、生きてくれたんだ
だからな、ヒューズ
私はこの駄犬を信じようと思うんだ
あいつが言った、「あんたの傍にずっといるよ」っていう言葉を
信じたいと思ったんだ
初めて、お前以外を信じようと思ったんだ
だからな、ヒューズ
あいつのこと、信じる勇気を
少しだけ
ほんの少しだけ
私にくれないか……
[3回]
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