旅の途中、ふとトンガリに聞いてみとうなったことを聞いてみた。
「トンガリ、おまんにとって、一番幸せな出来事ってなんや。」
「なんだいウルフウッド…薮から棒みたいな質問なんかしちゃって…。君らしくもない。」
案の定、トンガリは質問に答えようとせぇへん。
せやかてわいも譲る気はあらへん。
ちょっと挑発するように言い返したる。
「何百年と生きとるから、そんな出来事も忘れてしもうたんか??」
「そんなことはないよ、ウルフウッド。…うん、一番幸せな出来事は、レムに出会えたことかな。」
くそ、やっぱりそうきたか。
実はワイがトンガリに求めていた言葉は、今のとはちゃうものだった。
…とはいえさっきのは予想範囲内の答え。ワイは簡単に「レムレムばっかやな、トンガリは。」と適当にあしらった。
でもな、トンガリは一筋縄ではいかん奴。ワイの予想をしっかり超えてくるんや。
「ちなみに『一番』とか、そんな順位には到底当て嵌まらない、一番より嬉しくて幸せなことがあるんだ。」
そう言って、トンガリはワイに向かって微笑んだ。
「ウルフウッド、君と過ごす全ての時間が、僕にとって最高の…他と比べられないほどの幸せだよ。」
「おまっ……トンガリっ//夜覚悟しぃや…!!」
「えっ??!!ど、どうしてそうなるのぉ?!!!」
-------君といると、本当に、他に何もいらなくなるんだよ、ウルフウッド。
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